2話でも変身しないだと…!
というのが初見の感想の説明回。
ある程度「こうなるのかな」という予想がいくつかできるものの
どこで外れていくかいつ裏切られるか分からず予断を許さない緊張感が。
魔法少女もので「魔法少女になるきっかけ」って
「ひょんな事から」とか「やむにやまれず」とか「元々選ばれた人間だった」とか
お約束として流せる程度のものが多い。
魔法少女になったその先が重要だから。
まどかマギカで主人公に明確な「魔法少女になる動機」を与えようとしているというのは、
魔法少女ものの違った側面を見せてくれて面白くはあるけれど
地に足が着く分ハードルが上がっているような。
それから
「願いをひとつ叶えるかわりに、命をかけて魔女と戦う使命が課される」という魔法少女の契約システム。
普通のボランティア的な魔法少女ものとは違い、料金先払い制の契約を結ぶという。
命を落とすリスクを負ってまで叶えたい願いは自分にあるのかと自問する主人公たちは、やや白々しい演出ではあるものの今後どんな決断を下していくのか、単純に続きが気になる。(だからハードル上がってるんだけど)
一応マミ先輩とキュゥべえが体験入学セットの魔法少女説明会を開いてくれたけれど、
肝心なところはぼやかされていてそこを主人公も質問はしない。
魔法少女の契約の疑問点・「どんな願いでも叶えられる」って本当に?どこまで制限が無いものなのか?
・キュゥべえと契約した魔法少女が他にもいるらしいけど一体どこに?
・「魔法少女業」には終わりがあるのか?
・ソウルジェムが濁りきるとどうなるのか?また、魔法の使用以外でも濁るのか?
・「願いと引き換えに出来上がるのがソウルジェム」と言っていたが、願いはどのタイミングで叶うのか?
(マミ先輩やほむらさんはすでに願いが叶った状態なのか?)
・そもそも何でも願いを叶えられる能力を持ったキュゥべえは何者で目的は何なのか?
一生魔法少女として命をかけなければならないとすればそれはもうほとんど「呪い」。
魔法「少女」なんだからやっぱり年齢制限があるのだろうか。
つい先日手塚治虫の「ネオファウスト」を読み返した身としては、願いを叶えた先に絶対服従が待っている悪魔の契約としか。あるいは同じ手塚治虫で言うなら「百物語」とか。
ソウルジェム(魂の宝石)という名前からしても、「願い」と引き換えに「魂」を売る契約という感じがしないでもない。
(まどかマギカを見た友人が「内容は子供向けっぽいね」と言っていて、それに対して激しく違和感を感じたのは脚本家云々はさておき特にこのあたりの設定から)
あとソウルジェムの濁りをグリーフシードに吸収させているような描写や、グリーフシードとソウルジェムの形状が似ているのも気になるところ。
グリーフシードというのが、単にモンスターが戦闘後に落とすポーションやエーテル的な物と考えればいいのか、
それとももっと重要な意味を持つものなのか。
マミ先輩たちの言葉を信じるなら、グリーフシードは魔法少女間で競争が起きるほどみんなが欲しているもの。
魔法少女がグリーフシード(≒魔女退治)なしでは成立し得ない存在なのだとしたら、なんとも不毛なサイクルというか。
疑問点や伏線は今後回収されていくだろうと勝手に期待しつつ、
とにかく2話もマミ先輩のバトルシーンに痺れました。
お辞儀して少し持ち上げたスカートからマスケット銃がふわっと出てくるとか、
大量に銃出して使い捨てとか、
男のロマンに満ちている!
極めつけは「戦闘後ティータイム」、格ゲーとかRPGの勝利後の決めポーズみたいでツボ。
これも脚本には無かったらしい。
→
Togetter - 虚淵玄氏『ちょっww聞いてねぇっスよ演出さん!!』コーナー虚淵さんによると必殺技が収録現場で英語からイタリア語に変更されたとのこと。
わりとドイツ語な世界なのかなと思っていたのですがなぜイタリア語?
ほにゃららフィナーレ!って言ってますね。
公式サイトの説明では魔女の使いのヒゲおじさんの役割は「造園」らしい。
どうやら魔女も薔薇の魔女らしい。
今後出てくる魔女はまた別のモチーフになるのか、その辺も見所のひとつかも。
魔女が落とすグリーフシードのデザインがみんな一緒なのかどうかも含め。
どことなくイヌカレーさんの空間が童話っぽくもある。
シュバンクマイエルの『アリス』みたいな、グロテスクになるギリギリの。
その他今回分かった事、気になった事・さやかの「幸せバカ」のくだりで病院で寝ている白髪の人のカットが入ったことから、おそらく入院しているのは「かみじょう君」で、1話ではさやかはかみじょう君のお見舞いにCDを買いに行っていた模様。
OPから予想するとバイオリニストを目指している?
・「病院とかに取り憑かれると最悪」
かみじょう君(仮)逃げてーーー!!
公式のさやかのサンプルボイスに「ねぇ、マミさん……願い事って、自分のための事柄でなきゃ駄目なのかな?」とあるので、彼絡みで魔法少女の契約を結ぶ可能性は高いかも。
逆にまどかは「ただ、なりたいってだけじゃ、駄目なのかな……」と。
・「意外だなあ。大抵の子は二つ返事なんだけど」
この作品自体、一見テンプレなバトル系魔法少女ものの体裁を踏襲した上で違った物を作ろうとしているように感じるので、穿った見方をすればメタ的にも取れる…
マミ以外の「二つ返事だった人たち」はどこに?ほむらは誰と契約を?(キュゥべえと同種のマスコットキャラが他にもいるのか…)
・「願いから生まれるのが魔法少女、呪いから生まれるのが魔女」
まどかがまどか母に「どんな願いでも叶えられるとしたら?」と聞いたら「役員を二人ばかりよそに飛ばす」と答えた。
これでは「願い」ではなく「呪い」に近い。
「願い」と「呪い」は紙一重で、すぐに反転するもの。
やんわり気になったところ・マミさん一人暮らしなのにだだっ広い部屋、「おもてなしの準備はない」と言いつつケーキ常備
これまでのシャフト作品ならまっっったく気にならないけど今回は全てを疑ってしまうのは何故なの。
ここでの紅茶がまさか戦闘後のティータイムに繋がるとは。
・完全にさやかの存在無視なほむらさん
「そいつ(キュゥべえ)が鹿目まどかに接触する前に」とか、一応さやかも魔法少女候補なのに眼中にない様子。
ていうかキュゥべえも最初はまどかだけに助けを求めてたし、
なぜかまどか宅に宿泊してるし…
関係ないけど冒頭の、ぬいぐるみの中にとけ込んでいるキュゥべえさん怖いです。
・マミ&キュゥべえはほむらとは面識が無いらしい
それでもほむらは色々と先の展開を予測できていたようで。
まどかが魔法少女になる事を阻止しようとしていたものの全ては語ろうとせず、
キュゥべえとまどかの接触後は必死さも感じられず(どうやらもう手遅れという事らしいが)
それでも一応まどか達の動向は追っているという。
ほむらの目的がまったく謎。
ループものだとか未来をすでに見てきているとか予知能力があるとかタイムリープできる未来人だとかパラレルワールドから来てるとか、
とにかく他の人とは異なる設定がある事は確かか。
てな感じで、3話の前に頭を整理させるために思った事をつらつらと書きましたが多分だいたい見当違いなので今後が楽しみです。
↑このジャケット絵みたいな展開がこの先待っているなら全力で応援します。
ジャケット詐欺だったらその時は……
次回エンディングアニメーション見れるかなー。
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