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作品が発表された頃から暖かく見守ってきたので総括。
といっても自分は評論家ではないので好きか嫌いかでしか語れません。

なんというか本当に予想を良い意味で裏切られまくって、
発表された当時はここまでの反響を呼ぶ作品になるとは思いもしてなかったです。
お陰で洗礼というのか案の定いわゆるうるさ型の人たちにいろいろとツッコまれているみたいで、
逆に「注目されるくらい大きな作品に育ったのね…」と
絶望先生の藤吉さん並に偉そうに母の顔になっちゃう勢いです。

感想や批評を色々なところで読んだり聞いたりしましたが、
一番自分にしっくりきたのが小飼弾さんの作品評。
奇跡も、魔法も、あるんだよ - 作品評 - 魔法少女まどか☆マギカ


このアニメの痺れるところは、12話かけて畳み掛けるように「希望」を否定し続けて、
最後の最後に主人公であるまどかが「希望」だけを守りきった事。
「魔法少女は夢と希望を叶える」という、まさに魔法少女が持つ永遠のテーマを守り切った事。
岩上Pがインタビューのたびに「魔法少女」である事へのこだわりを見せていたのはこういうことかと。

「一度魔法少女になったら救われる望みなんてない」というのが時間遡行の中でほむらが導き出した答え。
だからこそ、まどかの契約を阻止する事を一番に考えているし、
他の魔法少女に対しては最初から諦めているところがある。
結果的に、友達を救いたかっただけのはずなのに、
繰り返すごとにまどかとの距離が離れてどんどん袋小路に入ってしまっているというのがなんとも切ない。

ほむらのまどかを救いたいという「願い」そのものによって、まどかに因果が集中し、逆にまどかを最悪の魔女にしてしまうというもうどうしようもないくらいの絶望。
でも、事態を悪化させているだけにしか見えなかったほむらのその願いが、希望が、最終的にまさに希望のための「最後に残った道しるべ」となった。
この11、12話の流れは圧巻で、繰り返し見るほどに心が揺さぶられる。
まどかは万能の神になるのが願いではなく、身近にいた子たちの「願い」や「希望」が「絶望」に塗り変わる事が許せなかっただけ。


もう一つこの作品で好きだったのがさやかと杏子の対の関係。
まどかの救済によって9話が無かった事になってしまったのが逆にちょっと寂しいくらい。
「他人の幸せ」を願いながら結局「自分の幸せ」に囚われて堕ちていったさやか。
「自分の幸せ」だけを考えろと言いながら結局「他人の幸せ」を願わずにはいられない杏子。
9話の魔女戦で、青いさやかのシルエットと赤い杏子のシルエットが混ざり合いそうで混ざらないまま血になるメタモルフォーゼがすんごく良かった。
初見ではその二人がお互いを救ったようにも見えたけど、
実はさやかは杏子を救い、杏子は自分自身を救ったという構図だったのかもしれない。


さらにもう一つ。
虚淵さんのインタビューによると、
まどかはうめてんてーのイメージから生まれたキャラクターで
さやかは虚淵さんの中から生まれたキャラクター。

つまり、9話が終わった時点で「虚淵テイストなエンド」というのはさやかと杏子に集約されているのでは、と思ったわけで。
「理に敵った展開」を積み上げていくとどうしても物語が悪い方向に転がってしまう、
ハッピーエンドへ誘導するには途方もない力が必要だと虚淵さん自身がおっしゃっていて。
うめてんてーから生まれたキャラクター=まどかが、至極合理的に主人公たちをバッドエンドに導く存在=キュゥべえのシステムに打ち勝てるのか、というのが10話以降の注目点でした。
実際はそこまで穿った見方をしていたわけではないんですが、
さやか・杏子とは当然違った結末になるとして、純粋にどうなるんだろうと。
安易なヌルいハッピーエンドにはならないだろうとは思っていましたが、
いやもう、大満足です。


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